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エルニーニョ監視海域の監視指数(海面水温の基準値との差)の5か月移動平均値(気象庁)

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この夏エルニーニョ発生の可能性90% 今冬の雪はどうなる?

気象庁のエルニーニョ監視速報(2026年5月12日発表)によると、夏までにエルニーニョ現象が発生する可能性は90%。発生すれば日本の冬は暖冬・少雪傾向に注意が必要です。

更新: 2026-06-01

気象庁の最新の エルニーニョ監視速報(2026年5月12日発表) によると、太平洋赤道域は現在「エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態」。ただしエルニーニョ現象時の特徴に近づきつつあり、夏までにエルニーニョ現象が発生する可能性は90% と高く見積もられています。

発生すれば、今シーズンの雪にどう影響するのか。スキーヤー・スノーボーダーの視点で、現時点でわかっていることと、シーズンに向けた備え方を整理します。

エルニーニョ現象とは

エルニーニョ現象は、太平洋赤道域の東部から中央部で 海面水温が平年より高い状態 が半年以上続く現象です。通常は東向きに吹く貿易風(東風)が弱まり、暖かい海水が太平洋の東側へ広がることで発生します。海面水温が変わると大気の対流活動の位置がずれ、地球全体の大気の流れを通じて、世界各地の天候に影響を及ぼします。気象庁はエルニーニョ監視海域の海面水温の「基準値との差」を指標に、現象の発生・継続を判断しています。

上空の寒気と天候のイメージ図
海面水温の変化は、大気の流れを通じて遠く離れた日本の冬にも影響しうる(イメージ)。

現在の状態

監視速報では、太平洋赤道域の大気・海洋について「エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態」としています。一方で海面水温は基準値に近づき、エルニーニョ現象時の特徴に近づきつつある とされています。

エルニーニョ監視海域の監視指数の5か月移動平均値
エルニーニョ監視海域の監視指数(海面水温の基準値との差)の5か月移動平均値。出典:気象庁。

今後の見通し

予測では海面水温が秋にかけて上昇し、基準値より高い値で推移する見込み。この夏までにエルニーニョ現象が発生する可能性は90% と高く見積もられています。

なぜ日本の冬に影響するのか

気象庁の一般的な解説では、エルニーニョ現象が起きる冬は、日本付近で 西高東低の冬型の気圧配置が続きにくくなる傾向 があるとされています。冬型が緩むと、日本海側に雪を降らせる寒気の流れ込みが弱まりやすく、結果として 暖冬・少雪傾向 につながりやすいと説明されています。これは過去のエルニーニョ年に見られた平均的な傾向であり、メカニズムとして広く知られているものです。

パウダー視点:エルニーニョの冬は?

一般に、気象庁の解説では エルニーニョ現象が発生する冬の日本は、暖冬・少雪傾向 になりやすいとされています(西高東低の冬型が緩みやすいため)。今回の見通し通りに発生すれば、今シーズンの雪量にとっては気がかりな材料です。

ただし「少雪傾向」はあくまで季節を通した平均的な見方です。実際にはエルニーニョの強さや他の要因(北極振動など)も絡み、地域や時期によるばらつきが大きいのが実情です。エルニーニョ年であっても、一時的に強い寒気が南下すればまとまった降雪は十分に起こり得ます。「シーズン全体の傾向」と「その日その週の天気」は分けて考えることが大切です。

雪山のパウダーランドスケープ
暖冬傾向のシーズンでも、寒気が南下する日を狙えばパウダーのチャンスはある(イメージ)。

スキーヤー・ボーダーの備え

見通しが「暖冬・少雪傾向」でも、滑れる日を逃さないために意識しておきたいポイントを整理します。

  • 「シーズン全体の傾向」と「その日の天気」を切り分ける — 傾向が暖冬でも、狙える日は必ず来る。
  • 寒気が南下するタイミングを狙う — 上空約1500mの気温(850hPa気温)と降雪のピークを、前日夜と当日朝に確認する。
  • 雪が残りやすい場所を選択肢に入れる — 標高の高いエリアや北日本・内陸は、暖冬傾向でも比較的雪を確保しやすい。
  • 正式な冬の見通し(寒候期予報・9月下旬発表)が出たら、遠征計画を見直す。

よくある質問

Q.エルニーニョ現象とは何ですか?
A.

太平洋赤道域の東部から中央部で、海面水温が平年より高い状態が半年以上続く現象です。貿易風が弱まることで発生し、大気の流れを通じて世界各地の天候に影響します。気象庁は監視海域の海面水温の基準値との差を指標に判定しています。

Q.エルニーニョの冬、日本の雪は減りますか?
A.

一般的な傾向としては、暖冬・少雪になりやすいとされています(気象庁の一般解説)。ただしあくまで平均的な傾向で、地域差や年ごとのばらつきが大きく、一時的な強い寒気による大雪も起こり得ます。確定的な見通しは秋の寒候期予報を待つ必要があります。

Q.今シーズンの正式な冬の見通しはいつ出ますか?
A.

気象庁の寒候期予報は、例年9月下旬(9月25日頃)に発表されます。確定的な雪量・気温の見通しは、それ以降に確認できます。

Q.エルニーニョの年でも大雪になることはありますか?
A.

あります。季節を通じた傾向と、短期間の気圧配置は別物です。エルニーニョ年でも、一時的に強い冬型・寒気の南下が重なればまとまった降雪は起こり得ます。日々の予報と寒気情報の確認が重要です。

Q.暖冬予想のシーズン、パウダーはどう狙えばいい?
A.

標高の高いエリアや北日本・内陸を中心に、寒気が南下するタイミングを狙うのが基本です。上空の気温(850hPa気温)と降雪のピークを前日夜・当日朝に確認し、狙える日を逃さないようにしましょう。

出典:気象庁「エルニーニョ監視速報」2026年5月12日発表(https://www.data.jma.go.jp/cpd/elnino/kanshi_joho/kanshi_joho1.html)。気象庁発表を編集・要約。エルニーニョと天候の関係は気象庁の一般解説に基づく。