エルニーニョ現象が発生 秋にかけて続く見込み(100%)— 太平洋の海面水温が平年より高い状態を示す解説図

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エルニーニョ現象が発生 秋にかけて続く見込み(100%)

気象庁のエルニーニョ監視速報(2026年6月10日発表)によると、2026年春からエルニーニョ現象が発生しているとみられ、秋にかけて続く見込み(100%)。前回「発生の可能性90%」とされていた現象が、実際に発生したと判断されました。

更新: 2026-06-12

気象庁の エルニーニョ監視速報(No.405・2026年6月10日発表) によると、2026年春からエルニーニョ現象が発生しているとみられる と判断されました。今後、秋にかけてエルニーニョ現象が続く見込み(100%) とされています。

前回の監視速報(5月12日発表)では「夏までに発生する可能性が90%」とされていましたが、今回の発表で「発生しているとみられる」へと表現が進みました。スキーヤー・スノーボーダーの視点で、発表内容と今後のチェックポイントを整理します。

発表のポイント

  • 2026年春からエルニーニョ現象が発生しているとみられる。
  • 5月のエルニーニョ監視海域の海面水温は、基準値より +1.2℃ 高い値。
  • 海洋にはエルニーニョ現象時の特徴がすでに現れ、大気にもその特徴が現れ始めている。
  • 今後、秋にかけてエルニーニョ現象が続く見込み(100%)。
エルニーニョ監視海域の監視指数の5か月移動平均値
エルニーニョ監視海域の監視指数(海面水温の基準値との差)の5か月移動平均値の経過と予測。出典:気象庁。

実況:海も大気もエルニーニョの特徴

監視速報によると、5月のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値からの差は +1.2℃ で、基準値より高い値となりました。太平洋赤道域の海面水温・海洋表層の水温は中部と東部を中心に全域で平年より高く、中部太平洋赤道域では大気下層の東風(貿易風)が平年より弱まっています。気象庁はこうした状態について「海洋はエルニーニョ現象時の特徴がすでに現れ、大気にもその特徴が現れ始めている」とし、2026年春からエルニーニョ現象が発生しているとみられると判断しました。

今後の見通し:秋にかけて継続(100%)

太平洋赤道域の海洋表層では暖水の東進が観測されており、大気海洋結合モデルは、エルニーニョ監視海域の海面水温が秋にかけて上昇し、基準値より高い値で推移すると予測しています。これらをもとに、今後、秋にかけてエルニーニョ現象が続く見込み(100%) とされています。

なお、5月の日本の天候には「エルニーニョ現象時の特徴は明瞭に見られなかった」とされており、今後の日本の天候については最新の季節予報を参照するよう案内されています。

パウダー視点:今冬への意味

気象庁の一般的な解説では、エルニーニョ現象が発生する冬の日本は、暖冬・少雪傾向 になりやすいとされています。西高東低の冬型の気圧配置が続きにくくなり、日本海側に雪を降らせる寒気の流れ込みが弱まりやすいため、と説明されています。今回の発表で見込みが示されているのは「秋にかけて」までですが、現象が実際に発生したことで、今シーズンの雪量にとっては引き続き注視が必要な状況です。

ただし「少雪傾向」は季節を通した平均的な見方です。エルニーニョの強さや他の要因(北極振動など)も絡み、地域や時期によるばらつきは大きく、エルニーニョ年であっても寒気が南下すればまとまった降雪は十分に起こり得ます。「シーズン全体の傾向」と「その日その週の天気」は分けて考えることが大切です。

雪山のパウダーランドスケープ
暖冬傾向のシーズンでも、寒気が南下する日を狙えばパウダーのチャンスはある(イメージ)。

今後のチェックポイント

  • 次回のエルニーニョ監視速報は 7月10日14時 発表予定。冬にかけての見通しが更新されるか確認する。
  • 正式な冬の見通し(寒候期予報)は例年9月25日頃に発表。降雪量・気温の見通しはここで初めて示される。
  • シーズン中は「傾向」より「その日の寒気」。上空約1500mの気温(850hPa気温)と降雪のピークを直前に確認する。

よくある質問

Q.エルニーニョ現象は本当に発生したのですか?
A.

気象庁のエルニーニョ監視速報(2026年6月10日発表)で「2026年春からエルニーニョ現象が発生しているとみられる」と判断されました。5月の監視海域の海面水温は基準値より+1.2℃高く、海洋・大気ともにエルニーニョ現象時の特徴が現れています。

Q.いつまで続く見込みですか?
A.

今回の発表では「秋にかけて続く見込み(100%)」とされています。冬にかけての見通しは、今後の監視速報(次回は7月10日発表予定)で更新されます。

Q.今冬の雪は減りますか?
A.

一般的な傾向としては、エルニーニョの冬は暖冬・少雪になりやすいとされています(気象庁の一般解説)。ただしあくまで平均的な傾向で、地域差や年ごとのばらつきが大きく、寒気の南下による大雪も起こり得ます。確定的な見通しは9月下旬の寒候期予報を待つ必要があります。

Q.前回の発表から何が変わりましたか?
A.

前回(5月12日発表)は「平常の状態だが、夏までにエルニーニョ現象が発生する可能性が高い(90%)」でした。今回(6月10日発表)は「2026年春から発生しているとみられる」となり、発生の判断に進みました。

出典:気象庁「エルニーニョ監視速報(No.405)」令和8年6月10日発表(https://www.data.jma.go.jp/cpd/elnino/kanshi_joho/kanshi_joho1.html)。気象庁発表を編集・要約。エルニーニョと天候の関係は気象庁の一般解説に基づく。